◆令和梅◆








「初春の令月(れいげつ)にして、氣淑(きよ)く風和ぎ、
梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す」


「時あたかも新春の好き月(よきつき)、空気は美しく風はやわらかに
梅は美女の鏡の前に装う白粉(おしろい)のごとく白く咲き
蘭は身を飾った香の如きかおりをただよわせている」

 

〜以下、元号の説明より

奈良時代の初め、当時の大宰府の長官・大伴旅人の邸宅で開かれた
「梅花の宴」で詠まれた。32人が梅の花を題材に歌ったものをまとめた
序文として大伴旅人自身が書いたもの(実作者は山上憶良など諸説あり)。
「梅花の宴」は、当時、一般には珍しかったという中国からわたってきた
ばかりの梅の花を愛でて開かれたとされる。